【短期集中連載コラム#5】『中津川ソーラー』ってどんなフェス？ 開催目前まとめ

2023.09.16

9月23日（土）・24日（日）の『中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2023』開催まで、いよいよあと1週間に迫ってきた。本番へ向けていくつかのテーマごとに書いてきたこの短期連載も最終回。直近で新たに発表された見どころと、参加前にもう一度確認しておきたい項目をまとめておこうと思う。

つい先日に解禁されたのが、セッションの中身。『中津川ソーラー』と言えば、ここでしか見られないアーティスト同士のコラボである、と言っても過言ではないくらい注目してほしい項目である。まずその象徴であるオーガナイザーの佐藤タイジが、23日（土）のSOIL&“PIMP”SESSIONS、OAU、いとうせいこう is the poetのライブに参加するほか、翌日に予定しているシアターブルックのライブにゲストとして河村隆一を招き共演することも発表された。その自在なインプロヴィゼーションが各アクトの音楽性にどう作用するのか注目したい。

翌24日（日）のRevolutionステージにて行われる「奥田民生 Solar Session」にも佐藤タイジが参加するほか、うじきつよし、浜崎貴司、山口隆（サンボマスター）、木村カエラ、土岐麻子も参加。さらに土岐麻子はNONA REEVESのライブにも登場し、かねてより親交が深く音楽的共通項も多い2組が並び立つこととなる。REALIZEステージで行われるa flood of circle には、シンガーソングライター／ギタリストのReiが参加し、当代切ってのロックンロールバンドと華のあるロックギタリストが熱演を交わす。

また、「コラボ」というくくりではないが、吉川晃司のライブで演奏するサポートミュージシャンの顔ぶれも超豪華だ。ギターが菊地英昭（THE YELLOW MONKEY、brainchild’s）と生形真一（Nothing’s Carvrd In Stone、ELLEGARDEN）、ベースにウエノコウジ（the HIATUSほか）、ドラムス・湊雅史に鍵盤はホッピー神山。まさにドリームバンドといった布陣となっている。

セッションと同タイミングで「こどもソーラーブドウカン」のタイムテーブルや詳細も明らかとなった。ライブステージへの出演は無い伊地知潔（ASIAN KUNG-FU GENERATION/PHONO TONES）がキャンプ料理教室、ドラム教室、そしてスペシャルセッションで「こどもソーラーブドウカン」内の太陽のステージに登場するなど大活躍。他にもこどもだけでなく大人も大注目のコンテンツが並び、HYやヴァイオリニストのNAOTO、村松拓らもこのエリアへの出演が決定している。

もう一点、24日（日）に出演予定だったGLIM SPANKYが残念ながらキャンセルとなった兼ね合いで、一部タイムテーブルの変更があったこともチェックしておこう。具体的にはGLIM SPANKYの出演順に、REALIZEステージに出演予定だったLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSがスライド。その分、REALIZEステージのライブ数が変わることで開始時間も変更されている。これによって同ステージは終日他ステージとの被りがほぼなくなったため、参加者側からすれば観られるライブ数が増えたこととなる。

フェスの全貌がほぼ明らかとなったこのタイミングで、新たに参加を検討している方もいるかと思う。肝心のチケットに関してだが、2日券も各日の1日券もまだ販売中である。ただし、駐車場はほぼ完売（24日の臨時場外駐車場のみ残あり）なので、遠方からだと電車等での参加が基本となる。その場合、名古屋から中津川までは特急で約50分。事前予約をすれば往復1600円で中津川駅から会場まで直通シャトルバスも利用可能だ。

次に装備関係について。晴れフェスとして名を馳せる同フェスだが、予報を見る限りでは当日の天気はまだいまいち読めない感じ。これを書いている段階では両日とも「降るかも？」という予報となっているので、念のため雨具や長靴等は準備しておいた方が良いだろう。……なんだかんだ晴れそうな気もするが、無責任なことは言えない。また、晴れた場合でも朝晩などかなり涼しくなる場合があるので、羽織るものも用意しておきたい。

最後に。『中津川ソーラー』はとても自由なフェスであり、しかも楽しみ方に制限の無い開催は実に4年ぶりである。アーティスト撮影や危険行為の禁止といった最低限のルールは頭に止めておきながら、あとはそれぞれのちょっとした気配りさえあれば、素晴らしい思い出を作れること請け合い。のんびり過ごすも良し、ガッツリ盛り上がるも良し。あなた次第の楽しみ方が保証されたフェス開幕までもうすぐだ。

文＝風間大洋

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2023
日程：2023年9月23日（土）・24日（日）開場：10:00 / 開演：11:00 (予定)
会場：岐阜県中津川公園内特設ステージ（岐阜県中津川市茄子川1683-797）

出 演：
9月23日（土）
androp / BREIMEN / Caravan / 地球三兄弟（YO-KING / 桜井秀俊 / 奥田民生） / DURAN / HEY-SMITH / HY / 韻シスト / いとうせいこう is the poet / JUN SKY WALKER(S) / 清春 / Major in Body Bear （from台湾） / NakamuraEmi / OAU / PLECTRUM / ROCKIN’ QUARTET（大木伸夫/ホリエアツシ/村松拓/TOSHI-LOW/内澤崇仁） / ROCK’N’ROLL GYPSIES（花田裕之 / 下山淳 / 池畑潤二 / 市川勝也） / SOIL&“PIMP”SESSIONS / 10-FEET / 打首獄門同好会 / うじきつよし / ヤバイTシャツ屋さん
【Village Of illusion】ermhoi / Kaoru Inoue / DJ KENTARO / 武藤昭平 with ウエノコウジ / OBRIGARRD / Rei / TOMOYUKI TANAKA (FPM)

9月24日（日）
シアターブルック w/河村隆一 / ACIDMAN / a flood of circle / the band apart / ComplianS＋Afro Begue(佐藤タイジ、KenKen、Omar Gaindefall、津田悠佑、佐々木俊之、Naoto) / FIVE NEW OLD / FLYING KIDS / GLIM SPANKY / 吉川晃司 / 木村カエラ / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / NONA REEVES / Nothing’s Carved In Stone / Nulbarich / 奥田民生 Solar Session / Omoinotake / Original Love / リーガルリリー / サンボマスター / ストレイテナー / 土岐麻子 feat. 堀込泰行 / うじきつよし

チケット
＜券種・料金＞
2日通し入場券　15,900円
9月23日(土)　入場券　9,800円
9月24日(日)　入場券　9,800円

プレミアムキャンプ付き 2日通し入場券(場内駐車場付き)　28,900円　予定枚数終了
キャンプ付き 2日通し入場券(場内駐車場なし)　22,900円
プレミアムキャンプ券(場内駐車場付き)　13,000円　予定枚数終了
キャンプ券(場内駐車場なし)　7,000円

場外駐車場付き2日通し入場券　20,900円　予定枚数終了
場外駐車場付き9月23日(土)入場券　13,300円　予定枚数終了
場外駐車場付き9月24日(日)入場券　13,300円　予定枚数終了

場外駐車場  2日通し券　5,000円　予定枚数終了
場外駐車場  9月23日(土)券　3,500円　予定枚数終了
場外駐車場  9月24日(日)券　3,500円　予定枚数終了

臨時場外駐車場付き2日通し入場券　20,900円　予定枚数終了
臨時場外駐車場付き9月23日(土)入場券　13,300円　予定枚数終了
臨時場外駐車場付き9月24日(日)入場券　13,300円

臨時場外駐車場  2日通し券　5,000円　予定枚数終了
臨時場外駐車場  9月23日(土)券　3,500円　予定枚数終了
臨時場外駐車場  9月24日(日)券　3,500円

各プレイガイドでチケット一般発売中
チケット詳細：http://solarbudokan.com/2023/ticket/sale/