<ライブレポート>go!go!vanillas、4ヶ月ぶりの集結、東京タワーから全宇宙へ音を届ける。
2020.06.14
go!go!vanillasが6月13日(土)、メンバー4人では自身初の電子チケット制配信ライブ『STARTING OVER – Live at 東京タワー』を開催した。
本来はこの日、新木場STUDIO COASTで全国ツアーの初日公演を行う予定だったバニラズ。旅の出発日となるはずだった日、生でのライブは難しいにしても、バニラズのロックンロールをどうにかして届けたい。そして配信ならば、全国に、全世界に、全宇宙に、自分たちのライブを届けられるのではないだろうか。そういった想いから今回踏み切ることにしたそうだ。
普段のライブと同様、「We are go!」をSEにメンバーが登場。牧達弥(Vo/Gt)が画面の向こうの観客に「今日は日頃溜まった鬱憤をみんなで叫ぼうぜー!」と呼びかけ、ライブはスタートした。ライブをやるのは約4ヶ月ぶりというバニラズ。4人の前に当然観客はいないが、それでもメンバー同士で音を合わせられるのが楽しくてしょうがないのか、目を見れずとも観客に伝えたいことが溢れるほどにあるからなのか、普段に匹敵する熱量で演奏していることが伝わってくる。シンガロングやコール&レスポンスの煽りも全力。スタンドからマイクを引っこ抜いた牧、MCでの第一声は「あっちー!」。まだ序盤なのに、メンバーは汗を光らせていた。
この日彼らは15曲を演奏。最新シングル収録曲はもちろん、初期曲や、演奏機会こそ少ないがバンドにとって重要な意味を持つ曲も演奏された。今、自分たちのファンに何を伝えたいか。ロックバンドとしてこの時代をどう生きていくのか。それを真正面から示すための選曲だったように思う。不測の事態に見舞われたときでもしっかり響く曲・言葉を書けているということは、彼らが普段から、核心から目を逸らさずに制作をしている証でもある。
MCでは牧が、世界の変化に照らし合わせながら、自分たちも音を止めずバンドとして戦っていきたい、成長していきたい、という決意を語った。また、ライブハウス内での“密”の光景、私たちの愛したあの熱狂が遠のいてしまったことにも言及。「そうじゃなくなってしまった今をどうやって楽しむか。自分で手にして見つけ出そう。楽しいことは自分で考えて創り出す。そうして俺たちと、まだまだ、まだまだ騒いでいこう!」と投げかけてからの終盤、バンドの演奏には胸に迫るものがあった。ライブタイトルにある「STARTING OVER」とは“再出発”という意味。今回彼らが掲げたその宣言は、私たちが“これから”を生きるうえで灯火になってくれる言葉でもある。
なお、生配信は終了したが、同公演の電子チケットは6月16日(火)の21時00分まで購入が可能。チケットの購入者は6月16日(火)の23時59分までアーカイブを観ることができる。残念ながら当日参加ができなかったという人もこの機会にぜひチェックしてみてほしい。
取材・文=蜂須賀ちなみ
写真=西槇太一
go!go!vanillas
配信ライブ「STARTING OVER – Live at 東京タワー」【視聴期間】
〜6月16日(火)23:59【チケット】
発売期間:〜6月16日(火)21:00
Ticket:¥2,800
Ticket(サポート1000):¥3,800
Ticket(サポート2000):¥4,800
(お支払いはクレジットカード、コンビニ決済、ネットバンキングが使用可能です)*途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。
go!go!vanillasオフィシャルサイト
https://gogovanillas.com/