<ライブレポート>bird、初の配信ライブ 5か月ぶりのパフォーマンスをアコースティック編成で届ける
2020.07.31
2020年7月30日、無観客ライブ【bird ONLINE SHOW ~LIVE LOVERS~from Billboard Live supported by CASIO】がビルボードライブ東京から配信された。
今回、6月にビルボードライブ横浜で予定していた【bird ”SUMMER2020”Live !】が中止となったbirdの、自身初となる配信ライブ。親睦の深い樋口直彦(Gt,)とのアコースティック編成で、ソウルフルで独創性に溢れたパフォーマンスが繰り広げられた。また、birdはサブタイトルとして「1ソング 1温泉」を宣言。1曲の演奏が終わるごとにライブで訪れた温泉の話をするというもの。普段では知れない、彼女の新しい一面を見ることのできたショーだった。
ライブはbirdと樋口が対面で椅子に座り、演奏するスタイルで、疾走感のある「BEATS」から幕が開けた。5か月ぶりのライブということで、緊張の一面を見せながらも、最初のMCで自前の日本地図や旅の思い出の写真を使い、温泉について嬉しそうに語り、穏やかな時間が流れる。そして事前にファンからリクエストを募った中から「散歩しよう」を披露し、持ち前の美声が気持ち良く会場全体に響き渡った。
歯切れのいいカッティングから入る3曲目「DOORS」は、ファンからリクエストが高く、かつライブで頻繁に演奏されていない楽曲だ。今回は温泉の興味の扉を開けてほしいという想いも込めて歌った。そして中盤MCでは、「温湯に目覚めた」「また行きたい」と特に印象が深かった福島県の鯖湖湯(さばこゆ)温泉を紹介。それからbirdの「この温泉はオーバーフロウしてましたよね?」という振りで「flow」、アップテンポでかっこいいソロがステージ全体に冴えわたった「満ちてゆく唇」が続く。
ここでファンリクエストナンバーワンの、キリンジの堀込高樹が作曲を担当した「髪をほどいて」を披露。終わった後のMCではスキー場にあり、野外ライブの為に訪れた、岐阜県の明宝温泉について語った。極寒の思い出からステージを暖めるため、アップテンポな「321」でライブをヒートアップさせ、一気にクライマックスへと導いていく。2人が乗ってきたところで、最後はデビュー曲かつライブ定番曲の「SOULS」で締めくくった。さらに、最後には10月21日にビルボードライブ横浜でワンマンライブ【bird “Acoustic Evening 2020” Live!】を開催することを発表した。
配信ライブの味を占め、馴染んできた2人にスタッフから手拍子が鳴る。アンコールはMONDO GROSSOのヒットナンバーで、ブラジリアン・サウンドを大胆に取り入れた「LIFE」で公演は終着した。最後までアットホームだった2人。そんな関係を見ることができたのは、配信ライブならではの醍醐味であったに違いない。
Text by Tatsuya Tanami
Photo by Masanori Naruse
◎配信ライブ情報
【bird ONLINE SHOW ~LIVE LOVERS~from Billboard Live supported by CASIO】
日時:2020年7月30日(土)19:30~
配信会場:ビルボードライブ東京
※視聴可能期間:2020年8月2日 (日)23:59まで
<TICKET>
通常:¥2,800
サポート1000:¥3,800/サポート2000:¥4,800
チケット購入URL:https://eplus.jp/bird-s/
※販売期間:8月2日(日)21:00まで
<Member>
Vo:bird
Gt:樋口直彦